【映画】リー・アンクリッチ(ディズニー/ピクサー)「リメンバー・ミー」前編
どうも、沙猫です。
先日、見に行った映画で柄にもなく号泣して……泣き疲れて帰るやいなや眠ってしまう始末。しかもアニメ映画で。
もうおわかりですね、弊ブログ二度目の(とても長い)映画感想文でございます。
それでは聞いてください、ディズニー&ピクサー「リメンバー・ミー(Coco)」。
名前は知ってても話をご存じない方もいらっしゃいましょう。まずはあらすじから。
主人公は、ミュージシャンを夢見る、ギターの天才少年ミゲル。しかし、厳格な《家族の掟》によって、ギターを弾くどころか音楽を聴くことすら禁じられていた…。ある日、ミゲルは古い家族写真をきっかけに、自分のひいひいおじいちゃんが伝説のミュージシャン、デラクルスではないかと推測。彼のお墓に忍び込み美しいギターを手にした、その瞬間──先祖たちが暮らす“死者の国”に迷い込んでしまった!
そこは、夢のように美しく、ガイコツたちが楽しく暮らすテーマパークのような世界。しかし、日の出までに元の世界に帰らないと、ミゲルの体は消え、永遠に家族と会えなくなってしまう…。唯一の頼りは、家族に会いたいと願う、陽気だけど孤独なガイコツのヘクター。だが、彼にも「生きている家族に忘れられると、死者の国からも存在が消える」という運命が待ち受けていた…。絶体絶命のふたりと家族をつなぐ唯一の鍵は、ミゲルが大好きな曲、“リメンバー・ミー”。不思議な力を秘めたこの曲が、時を超えていま奇跡を巻き起こす!
(以上、https://www.disney.co.jp/movie/remember-me/about.html から引用、2018年4月3日アクセス)
元々私は、アニメがそんなに好きじゃないんです。深夜系番組などもってのほかだし、某玩具物語とか某ユアネームだって、皿洗いしながらチラ見するくらい。
でもこの度、ディズニーの甘い罠にまんまとかかってしまいました。
骸骨 と 音楽 です。
研究論文を書く程お化けに傾倒し、インディーズギタリストのライブと弦楽器のCDを常食にする私にとっちゃ、きっと最高の五感の保養。そう思ってつきあいの長いアミーゴを呼んで見にいってきた訳です。
ここからは「リメンバー・ミー」の魅力に視覚芸術面・物語面と2記事に分けて迫りたいと思います。後者はネタバレを含むのでこれから見ようって人はこの記事だけで引き上げてね。
まずは視覚的芸術面。
ミゲル君が行った死者の国は、幾重にも市街地が積み重なって、暗い背景のなかに見るとランタンのよう。天国を目指す骸骨達の物見やぐらなのでしょうか。
住民も皆魅力的です。骸骨は人体が遺せる、肉塊に隠された最後のアートだと思うのですが、ぱっと見じゃ個人どころか性別すらわかりにくいし、個性を出したいなら装身具や服を着せるか……くらいしないと。
それがここまで区別をつけられるとは思わなんだ。眼窩の奥の優しい目、悪戯者の目、厳しそうな目。そして頭蓋骨に書き足されたきらきら光る文様。
骸骨だらけ(おまけに怪獣も!)の街といったら一部の人には阿鼻叫喚の地獄絵図だけど、顔つきや性格・人生が、骨にまでしみついているから、人間味を感じられるんでしょうな。
よい子の皆! なるべく良いお顔で毎日過ごせよ! 火葬後の遺骨も良いお顔になるぞ!
後編はお待ちかねの物語面です。未鑑賞の皆さん、ネタバレと暴言のバーゲンセールですよ。お帰りになるなら今のうちですよ。